今回の生徒さんはご姉妹で予約をいただき、食べ物の安全性や本物の美味しさに関心高い方です。
特に食品添加物や遺伝子組換え作物などの素性が気になるそうです。
残念ながら出産帰省中のお姉様は、数日前に目出度くも男子のお子さん誕生で、お揃いでの参加はお預けとなりました。
まずは今の食生活の現状と、今後の方向性をお伺いして教室開始です。
朝一で仕入れてきた春の野菜を並べて、献立を相談していきます。
トロ〜リとろけるクリームコロッケ
この時期一度は食べたくなる空豆と、鷄挽き肉に茹で筍の穂先、新玉葱を使ってココナッツクリームコロッケを主菜に決めました。
たっぷりのココナッツオイルを鍋に温め、新玉葱のスライスをじっくり炒めます。
鷄挽き肉を加え炒めたところに、酒を振り入れ小麦粉をバサっと加えます。
よく混ぜ合わせた後炒め合わせます。
今回は豆乳で緩めて、塩と薄口醤油で調味します。
更に火を入れていくと、もったりしてくるので出汁でのばします。
冷まして成型した時に柔らかく感じるくらいが、とろけるクリームコロッケのポイントです。
春の香薫る芹ご飯
さぁ、次はご飯。春らしく芹の青菜ご飯にしましょうか。
これにも筍と戻した干し椎茸に人参を、鰹出汁ベースで旨煮にします。
炊き上がったご飯を寿司桶に広げ、具材の旨煮を混ぜ合わせます。
茹でて細かく刻んだ芹を加え、出汁醤油で味を整えます。
副菜はこの二品を!木の芽和えときんぴら
一つ目は春らしい逸品。
筍と水烏賊の木の芽味噌和えです。
茹で筍は一口大に切った物を、出汁醤油と塩とで下味を付けておきます。
これも酒と塩で下味した水烏賊を蒸し煮にします。
余熱で中まで火が入るかどうか程の仕上がりにします。
具材はこれで完成です。
葉だけにした木の芽を摺鉢で当たり、茹でた芹の刻んだものを加え更に当たり、味噌に砂糖に純米酢と出汁の素で酢味噌を作ります。
この和え衣で筍と烏賊を和えて、器に天盛りにして香り高い叩き木の芽を飾ります。
もう一品はヤーコンと新牛蒡のきんぴらです。
ヤーコンは生でも炒めても美味しい野菜で、栄養価高く注目度高いもの。
豆板醤にオイスターソースと胡麻油で中華テイストに仕上げました。
モッちもちっのヨモギ饂飩を、叩いた蕨と一緒に…
汁物は饂飩にしました。
それも蓬入りのもの。歯応えに薫りがたまりません。
笹掻きにした新牛蒡の風味生かした出汁汁に、やや濃い目の味付けして、叩いて味付けした蕨のとろろで、さらに喉越しアップです。
気になっておられた食の安全性についてや、料理する上で大切な事など、料理の合間にお話しを挟みつつ、試食が終わる頃にはまた5時間が経過してしまいました。
初めてお目にかかったにも関わらず、何度もご一緒したかのような、そんな楽しい時間を過ごせました。
また次回もお願いしたいと、料理のリクエストもいただきました。
ありがとうございました。
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