小鉢中心の料理教室

今回初めて受講されるK.Uさんは、お勤めしながらまだ小学生のお子さんのお世話に忙しいお母さん。
大人数の料理教室には魅力を感じないと検索の結果、私のHPに行き着いたそうです。

福岡に住むお母さんから親子の健康を維持するのに、安全で安心な食材選びの話などを聞いていたそうです。
そんな訳で初めての方には最初に、私の教室で大切にしている点をあれこれ説明するのですが、ご存知のことも多く、アンテナ高い方だなあと云う印象でした。

手早くできる料理を習いたいとおっしゃるのですが、市販のインスタント的なものや外食の味をお子さんは好まないそうで、できるだけ身体に優しい料理のレパートリーを増やしたいとお望みです。

さて、今回はリクエストを頂いていました。

『小鉢ものをいろいろと教えて欲しい…』そんなご要望でしたから、ご覧の一汁四菜をご紹介いたしました。
お陰様でどれも喜んでいただきました。

『小鉢もの』

三種類は「菠薐草の白和え」「大根なますのきらず和え」「卯の花」でした。

それに主菜として「エソの擂り身の蒸しもの茸餡掛け」、ご飯は「蛸飯」とお味噌汁です。

私も料理の中で『小鉢もの』は特に好きなもので、料理の名前に季節感があって日本の情感豊かな点がたまりません。

例えば今の時期でしたら『みぞれ和え』。
酸味が勝った大根おろしで具材を和えた様が、みぞれが積もったように見えるからです。

今回お作りした「きらず和え」はおからが包丁使わずに料理出来ることからこの名がつき、別名「雪花菜」とも書きます。
何とも美しい当て字と思いませんか。
締め鯖などと相性が良いのですが、今回は蛸を入れました。

蛸を使用したきらず和え

卯の花

また「卯の花」もおからの色が白いことからこう呼ばれています。
根菜類に加え最後に葱の小口切りを加えると、美味さに香りがアップします。
実に和食らしいお惣菜の一つだと思います。

菠薐草の白和えは以前にもご紹介致しましたから、ここでは割愛致しますが、和え物の中で一番好きな物です。
秋の味覚の柿や無花果に葡萄に林檎と云った果物を使った白和えは、何とも味わい深い物です。

エソの擂り身の蒸しもの茸餡掛け

さあ、主菜の「エソの擂り身の蒸しもの茸餡掛け」は、骨の多いエソの切り身に卵はじめ調味料を加え、今回は口当たりを良くするために擦りおろしたお麩を入れました。

型に入れ蒸し上げたものをカットして、深鉢に盛りとろりとした茸の餡を掛けます。
小松菜の葉に赤キャベツの甘酢漬けを飾ります。
彩りも良く口当たりも軟らかい蒸し物になりました。

蛸飯を頬張りながらあれこれと箸を伸ばすお惣菜は、どれも優しい味付けのものばかりです。

本当に調味料が本物のものは心を穏やかに豊かにするんです。
季節の旬の食材をいただく歓びは、何物にも変えがたい人生のスパイスと思いますが、いかがでしょうか?

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