前回ご紹介しましたカップ印の日新製糖と、予約が取れないお店『賛否両論』で知られた、笠原将弘さんとのコラボ企画の、教室での共有が始まりました。

九州各県のご当地料理の再構築という、斬新かつ意表を突いたアレンジに驚き、プロならではの職人技を学んだ訳ですが、普段通われている生徒さんにどうお伝えしたら良いか?ずいぶんと悩みました。

手始めの生徒さんは、最近ご主人からも料理の腕が上がったと、好評価を得ている方です。
ちょっと無理して笠原さんメニューの3品と、春先取りの料理を足してご紹介しました。

材料の調達の関係で、笠原さんメニューに若干の変更あるものの、ほとんど当日と同じ料理を再現しました。

がめ煮風チキンソテー

根菜を炒め煮にする際、コク出しと味の切れを図り、バルサミコ酢を加えました。

蓮根の包み揚げ辛子タレ添え

ワンタン皮の代わりに餃子の皮を使いました。揚げ餃子もパリパリ感あり、なかなかのものでした。

サーモンの海苔巻き

鯖に替えてご飯に少し醤油味をつけて巻きました。
柚子胡椒がアクセントになり、大変美味しく頂きました。

 

以上に加えて庭先から摘んだ、蕗の薹を茹でて刻み、胡麻や味噌加えて甲貝と土筆を和えました。
蕗の薹のほろ苦さと胡麻のコクと香りが、早春の走りの季節感を味わえました。

また甲貝は大きめにカットし、ガーリックバター焼きにしましたが、独特の歯応えと絵も言えぬ味のハーモニーを楽しみました。

生徒さんからはどれも美味しいと大変な褒めようでしたが、私自身自分オリジナルの発想でなかったので、どこかのお店で頂いている錯覚に陥った程でした。

笠原将弘さんはおっしゃいます、全国に伝わる郷土料理は、長年伝え続いたソウルフードで、再構築する事で新たな発見があると…

長崎で言えばちゃんぽんや皿うどんや具雑煮、南蛮渡来の卓袱料理や、日本三大祭りの一つ『おくんち』の料理が目に浮かびます。

とかく欧米化された生活や食が普通になりましたが、私達は間違いなく日本人であり、その風土に応じたものが本来口にするもので、その習慣が代々伝えられてきました。

『身土不二』や『地産地消』という言葉にあるように、私達は遠い異国から運ばれて来る食材よりも、住んでいる土地でできた食物を身体に入れるのが良いのです。

発酵文化など日本独自の食習慣が次第に廃れ、乳製品や肉食を中心としたものに変化したことで、昔なかった病気や問題が起こってます。

更に化学的に合成された食品添加物や、遺伝子操作された作物等、また昨今は昆虫食の普及により、食を取り巻く環境は悪化の一途を辿ってます。

何よりも問題なのは、こういった事実を知らない方がほとんどで、何ら問題にもされず毎日を送っている方々が多数な事です。

このままこの調子で行くと、まさしく亡国にまっしぐらで、2030年は人口は一億人を切り、50年を迎える頃は現在の半数になるとの確たる予想もあります。

どうぞご家庭でも、お住まいの土地に根付いた郷土料理で、地区行事やご家族の記念日などに、拵えお祝いする日常を取り戻していただきたいと思います。

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