魚釣りがご趣味で料理が得意という彼と、来年結婚されると言うNさんは、家庭料理の基本的な献立を身につけたいと問い合わせをいただきました。

体験教室で自分に合いそうと感じてから、今回で3回目のレッスンになります。

平日のお仕事が終わってからの教室です。

さて、今回お教えしたお料理はご覧の7種類でした。

初級教室では大体一汁三菜という献立のパターンが多いのですが、前回からの持ち越しでお漬物に酢の物が加わっての内容でした。

重ね煮という作り方での筑前煮と、鰆の酒粕漬け焼きと舞茸と焼き茄子の辛子和え、御飯はさつま芋の炊き込みご飯にして、玉葱と菠薐草の味噌汁と高菜の漬け物と蕪の甘酢漬でした。
煮物に焼物、それに和物とまずは基本中の基本からスタートです。

前回2回目は朝早くに産直のお店で待ち合わせ、生鮮食品や加工食品の選び方をお教えしました。
残念ながらお魚を仕入れておろし方教室をしようと計画していましたが、頃合の魚がなく代わりに殻付きの牡蠣があり、予定変更して牡蠣のライスグラタンにしました。
また蕪の温野菜サラダで柚子胡椒味噌ドレッシングをご紹介しました。

この数年前から食品添加物の表示が変わり、より消費者が認識し易くはなりましたが、相変わらず添加してないものを探す方が難しい現状は変わりません。

これから結婚して子供を宿す身としては、しっかり注意してその善し悪しを知って欲しいとお伝えしました。

知った上でケースバイケースでこのような添加物入りの食品を選んで欲しいです。

さてNさんですが、私の教室の特徴の『レシピなし』も最初から説明していましたから、すんなり受け入れて下さり、度々味見を求めるやり方にも慣れて来たご様子です。

当面の目標は?と伺うと、『冷蔵庫を開けて、あるもので何かを作れるようになりたい!』だそうで、まさに私の教室の目指す処にぴったりの生徒さんでした。

そんなNさんですが、今回意外にも『蕪がこんなにも美味しいものとは知らなかったです!』とのお言葉が心に留まりました。

この季節産直のお店やスーパーでも白や紫の蕪が出回りますが、年中生産されるトマトや胡瓜にレタスに目がいき、家庭で旬のものを口にする事が少ないのですね。

蕪一つで漬け物に酢物にもサラダにもなり、お肉や乾物と一緒にメインのおかずにもなり得る、淡白ながらも使い回しの効く食材である事をお教えしました。

この季節食べないともったいないおすすめのお野菜なんです。

『季節の家庭料理』を教える私の教室では、その季節毎に日本人が口にすると心身ともに健やかになる食材と料理と、更には過ごし方をお教えしている自負が有ります。

人は食べたもので生きている訳で、自然から離れたものを口にして本来の人の生活から離れてしまうと、やがて体調を崩し予期せぬ人生を送ることになりかねません。

『食』と字は人に良いと書き、その身体を育て健全に心を育むものです。

この五十有余年これまで人が体が必要としないもの、〜食品添加物や遺伝子組み換え食品等〜を摂取することにより、目を覆いたくなるような陰湿な事件や混沌とした社会問題が増加してきたように思えてなりません。

再度我々人が本来何を食しどう過ごしていくのか?
人が人であるために何が大切であるかを考えねばなりません。

魂震わす自然の恵みを口にした時、人は自分自身の役割に目覚め、本来は優しく自由であることを再認識することでしょう。

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