小学5年生の女の子のAちゃんの将来の夢は板前さんになることだそうです。
昨年夏にお母さんから体験教室へのご予約を頂いていましたが、台風で流れ、その後ご縁がないままに過ぎ去っていました。

この度再度連絡があり、体験教室を受けられて、通ってみえることになりました。

体験教室の試食で参考までにとお出しした料理を気に入って、次回の教室で習いたいと早速のリクエストを頂きました。

とにかくAちゃんは自分で何でもやってみたいタイプ。
玉葱の微塵切りも手慣れたもので、自宅でもいろんな料理を作っているそうです。

通常私の教室スタイルは、料理の工程を見て味見して、舌で覚えていただくものですが、自分で作るのを手直しししてもらうスタイルをお望みです。

いろんな生徒さんが通って来られる中で、しっかりと私は『こんな教え方でお願いしたい!』とはっきりと言ってくれると、かえってこちらもやり易いですね。

今回は馬鈴薯のコロッケにトマトソース、ミネストローネスープ、お刺身入りの韓国風サラダをお教えしました。

いつもは大人の味覚に合わせ、素材の組み合わせや献立を考え味付けをしていく訳ですが、小学5年生のAちゃんの味覚は果たしてどうなんだろう?とちょっと心配していました。

その心配も杞憂でした。
やはり本物の食材に調味料は老若男女問わず、やはり美味しいものは美味しいのですね。
自宅では結構好き嫌いがあるようなお話しでしたが、見事完食して側でサポートするお母さんは、その食べっぷりに驚いていました。

最近は農業研修の畑で採れた、売り物にならないものをもらってきて教室で生かしています。
なりの小さい物や歪なものですが、味や栄養に遜色はなく十分に美味しい物です。
刺激を受け教室の庭に作った畑でも、胡瓜やオクラや紫蘇などを栽培していますが、今後はそれこそ畑から直行で教室で使う食材を調達できます。

Aちゃんにはまだよく内容がわからないとは思うのですが、人に優しく人を笑顔にする料理を作る料理人になってねと伝えました。
人を感動させ人を幸せにする…そんな食材を使い、伝統の技を持って職人が手がける調味料と共に、日本の発酵文化に根ざした両理を身につけてもらいたいのです。

今や料理店では半加工食品が増えて、料理人の腕を必要としないことが多くなって来ました。
家庭でも電子レンジなど調理家電が幅を利かせ、昔のように炊事に時間取られることは無くなっています。
いつの時代にも作り手の愛情は変わらぬものとは思いますが、便利さと引き換えに食べ物としての波動は確実に落ちています。

インスタント的なもの、完全加工食品に支えられる現代の食生活。
そこに温かみや伝わる生命の有り難さは失われています。
私達が健康で人間らしく毎日を送るには、毎食とは言いませんが本物の食材を選び、自分の手を使って調理し家族と食卓を囲むことが大切と思いますがいかかでしょうか?

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