教室の台所の窓からは、土手に咲く黄色の山吹の花が目に止まります。
柿の木には若葉が芽吹き、野苺の赤い実がもう食べ頃です。
近くの桜の名所も五分咲きを迎え、春たけなわの良い季節になりました。
今回はふとしたきっかけで、私の教室の広告を目にしたOさんのお話しです。
すぐに問い合わせを頂戴し、さっそく受講されることになりました。
前もって教室の場所も確認に見えたそうで、その意気込みにどんな方なのか心弾みました。
さあ、その当日です。
もうお孫さんのお世話を引き受けるほどの年齢で、いろいろな気苦労から体調を崩した時期があり、単調な毎日にご自分を失いがちだったそうです。
お若い時分は器集めが高じて、おもてなしの機会を夢見ていたそうです。
もう一度輝く毎日を取り戻したい。
季節の移り変わりを感じ、一人の食卓を少しだけでも豊かにしたい…
そんな想いを語って下さいました。
いろいろとお話しを拝聴すると、習い事やご自身のビジネスも手掛けるなど、前向きに人生を送られてたそうです。
私にその役割が務まるかどうかわかりませんが、そのきっかけ作りのお手伝いをさせていただくことになりました。
さてその最初の献立は何にしましょうか?
前もって考えてなかったので、即興で考えを巡らします。
何か春らしい物はないかと…
冷蔵庫から取り出した春はと言うと、庭から摘み取った蕗を茹でたもの。
そしてプリプリッの身が食欲そそる牡蠣を冷凍庫に見つけました。
そうそう取り置きしてたの忘れてました!
さあ、では今日の献立発表!
まずは牡蠣。
炊き込みご飯に決定でーす。
これに手羽元の煮物をメインに、蕗のきらず和えと卵汁。
南瓜の安倍川を甘味も兼ねてこしらえます。
まずはご飯の味付けを味見していただき、牡蠣は炊飯の途中から加えます。
これで柔らかさはそのままに、牡蠣の旨味がご飯に染み入ります。
おからを乾煎りしたものに、甘味と酸味をつけたもので、甘酢に漬けた蕗と干し大根に人参を和えます。
仕上げに絹莢豌豆と赤キャベツのマリネをあしらいます。
安倍川は南瓜に塩をまぶし蒸したものに、黄粉をまぶし田楽味噌を添えただけ。
単純ながらも深い味わいなんです。
これっ、お勧めですよ!
ではではいよいよ盛り付けです!
料理が映えるように器を選び、庭からの摘み草が引き立て役を果たします。
盛り付けはお手伝いいただき、これから試食のお時間ですね。
まぁ柔らかくふっくらとした牡蠣の身の美味しいこと!
ご飯にも占地にもその旨味が染み染みで、生姜の薬味がまたいいもんです。
蕗のきらず和えも彩り良し、歯触り良しで春が香ります。
季節の恵みをいただく幸せを、青葉が映える庭を眺めながら、しみじみと味わいました。
ああ、春ですねぇ〜
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