『種取る人』岩崎政利さんの野菜
『種取るってなんか特別なことなんですか?』
そうなんです。
『種取る人』が作るお野菜は今や希少なんです。
長崎県雲仙市吾妻町で伝統野菜を育て、全国に発送している岩崎政利さんをご存知でしょうか?
野菜好きな方の間では知る人ぞ知るなんですが、その野菜から種を取ることは今は珍しくなりました。
ほとんどの農家さんは野菜の種と共に、農薬や化学肥料などの資材を購入します。
この購入した種から育った野菜からは、種を取って植えても思うような収穫が望めません。
F1と呼ばれる雌しべに操作した一世代限りの野菜なのです。
それも種の段階からすでに農薬が施されているのです。
なんか嫌ですよねー
対して岩崎さんが作る野菜は、種は無農薬な上に使っている肥料も自然のサイクルでできたものです。
安心安全って当たり前に聞きますが、実のところ本当にそう言い切れるものは少ないのが現状です。
有機栽培やJASマーク付きだからって、無農薬って訳でなくて、使用可能な農薬の範疇での話しだなんて知る人は少ないのです。
それから認証を取るのにもお金がかかる訳です。
自然栽培や不耕起栽培といわれる農法の方が、よっぽど無農薬で安全なのに、オーガニックや有機栽培と名が付くだけで買われていくのです。
こんな事情ですから、本当に安全で安心な野菜を食べようとすると、岩崎さんの様な篤農家のものか、自家菜園を無農薬でやるしかないですね。
私の教室でも小さいながらも畑を作り、ほうれん草やインゲン豆にサニーレタスなどを、種から植えつけました。
特にお伝えしたいのは肥料は無農薬米の糠と、70種類のミネラル含む熟成天日干し塩を施すことです。
もう全くの無農薬・無化学肥料に挑戦します!
無農薬の野菜って緑色がそんなに濃くなく、生で食べても甘いものです。
対して緑濃い慣行栽培のものは苦味に渋みがあり、吐き出したくなります。
皆さんに是非お伝えしたい事は、種から種を繋ぐ昔からの農法が、F1種や関連する資材を販売する勢力からの圧力で、今後行えなくなるのです。
結構な額の罰金や禁錮刑を設けるみたいで、一部の政治家や市民団体が反対運動していますが、どうにもならない状況です。
全く腹立たしい限りですが、グローバルにアグリビジネスを展開する、世界的企業の前には一国の政府も操られる訳です。
無農薬・無化学肥料の野菜か、農薬・化学肥料まみれのものを選ぶ自由が奪われる、理不尽さにあがらう手立てがないことに、ただただ残念でなりません。
皆さんはいかがお考えでしょうか?