くうっー、しっかし、毎日暑っいですよね〜〜

連日の猛暑にもうバテ気味の方も多いかも知れませんね。

しかし、まだまだこの暑さはずぅーと続きます。

はぁっ…ですよねー

と言いましても、あと10日余りで暦の上では『立秋』を迎えます。

秋の気配など微塵も感じられませんが、でもひたひたと秋はやって来ています。

秋の味覚

つい2、3日前に産直のお店に行きましたら、ありました!ありましたよ!秋の味覚が!

青柚子に梨に巨峰に、写真の『吾亦紅(われもこう)』を店頭で見かけました。

夏の盛りにこの花を見ると、いよいよ秋が来るなぁって感じます。

バラ科の植物で、古くは源氏物語にも登場する、なんとも日本らしい名の花ですね。

 

約20年前に訪ねた熊本県小国町にある蕎麦街道のお店の中に、この名を屋号にした古民家がありました。

森の中にひっそりと佇んでいて、蕎麦をメインに山里の珍味を、結構な大きさのお盆に料理を満載して、遠方からのお客で賑わっていました。

あの高原の山並みやのどかな生活に憧れ、家族で移住し料理屋をやりたいと、物件を探したこともありました。

そんな思い出もあり、この花とこの花の名の響きに心惹かれます。

私の中では秋の始まりは『吾亦紅』なんです。

明日のおもてなしに備えて、玄関に和室の和箪笥に生けてみました。

しばし秋の訪れの風情を感じていただきましょうか。

 

それからもう一つ、産直のお店で目が行き、買い求めたものが『ケイトウ』の花です。

最近はツリー型のものを多く見かけますか、私はこちら鶏頭つまり鳥の鶏冠(とさか)の様な花の方が好きなんです。

触るとこれも同じ発音の、毛糸に似た感触が幼少の頃の思い出に繋がり、懐かしさが溢れて来るんですよねー

最近は紅色のものだけでなく、橙色に黄色に桃色など鮮やか!

ライムグリーンもあって気持ちがパッと明るくなりますね。

短めに切りテーブルの迎え花に設えました。

やはり食卓に花があると場が華やぎ、目で鼻で四季の移り変わりを感じますね。

 

自宅に帰ると食卓にも秋の花が…『リンドウ(竜胆)』です。

これも学生の頃に旅した「阿蘇山」の夏の思い出が浮かびました。

霧にむせぶ山頂付近で、夏衣装で来たことを後悔しながら、足元に咲く紫色の花の可憐さに心奪われました。

麓は日差し厳しい真夏なのですが、山の上は秋の涼しさどころか、霧の中は体温を奪われます。

こんがりと焼けたバター醤油味の焼きとうもろこしを、暖をとるためにも買い求め、アツアツを頬張ったのも思い出です。

秋を代表する『吾亦紅』『ケイトウ』『竜胆』もそうなら、春の『蠟梅』『桜』『山吹』など、花の名も和名のものが心惹かれます。

季節の家庭料理教室こんそーるでは、旬の食材のみならず四季の移り変わりを感じさせる、花や調度を設えて皆様のお越しをお待ちしております。

詳しくは本HPのお食事のページをご覧ください。