普段は妻の手作りの料理を口にし、教室でも素材を一から調理することの大切さをお教えしています。
そんな自宅や教室で、毎週配送してもらっているのは、グリーンコープ生協さんの調味料や食材です。
もう20年以上ものお付き合いになりますが、私の作る料理が『優しい味ですね』との感想をいただくのは、この生協さんの調味料による所も大きいのです。
こんな私ですが、年に数回カップ麺にお湯を注ぐ事や、食後に市販の菓子に手を延ばす事があります。
先日も酸辣湯風や坦々麺の味付けの、カップ麺を続けて食べる事がありましたが、また求めたくなるような味付けに、麺も工夫されていて感心しました。
自宅で休みの日に自分で作るのは、中華麺を茹でる鍋に白湯(パイタン)やオイスターソースに出し醤油などと一緒に、野菜を色々入れて5分以内で完成するものです。
黒胡椒に自家製の辣油を仕上げに入れ、すごくあっさりして気に入ってます。
かたや市販のカップ麺のスープ一袋の塩分は、一日の塩分取得許容量の半分以上含まれ、油も麺を揚げたタイプでは大匙三杯ほどになります。
また何度も食べたくなる様に、麻薬的な食品添加物が満載です。
つまり脳がおかしくなってしまうのです。
昔『食品の裏側』の著書で有名な安部司さんの、食品添加物の話しとデモンストレーションには目を見張りました。某有名ラーメンスープを白い粉数種類を組み合わせて、簡単に再現したのです。
結婚前はその存在に何ら関心なかった私が、妻の影響で向かい合う事になり、折しも阿部司さんの講演は、私に昔の自分に決して戻らぬ事を誓わず出来事でした。
食品添加物の全てを否定するのではありません。
古来より豆腐のにがりや膨らし粉の重曹など、私達の生活に根付いているものも多々あるからです。
しかしここ半世紀の間に、余りにもその経済的なメリットを追求する余り、人体への影響が計り知れなくなってます。
一説によると市販の特に加工食品に含まれる添加物が、いろいろな疾病の遠因とも言われているのです。
安さ・便利さ・人工的な美味しさを実現すべく、世界で一番の消費量を腹に納めている訳です。
なによりも私が危惧するのは、毎日口にする食べ物がまた現代の食が、添加物に支えられている事に、関心が無いか無知な方が多過ぎることです。
ご自分はともかく大切な我が子に、良かれと思い買い求めた食品や弁当やペットボトルの飲み物が、長い年月を経て影響があることを知ったら、与える事は無いと思います。
私の教室ではこうした事に関心を持っていただくように、折に触れて話題にします。
最近は元々関心高い方から、お問い合わせ下さる事も多くなりました。
これからもお伝えする事の大切さは、変わる事はありません。
まだまだ安心して口にできるものを、中小の生産者が作っています。
しかし、その将来は決して明るいものではありません。
伝統的な製法で作られる職人技の食品は、求める人が居なくなると存在が問われてしまうからです。
その時、日本は滅ぶ事になるでしょうね。