料理に目覚めたAさん
この7月で4回目の受講になるAさん。
2回目の受講の様子はこちら。
毎回習った料理は必ず自宅で作り、その出来上がりの感想を奥様に求めていらっしゃいます。
時には厳しいコメントを貰うこともあるそうです。
その甲斐あっていまや毎日の食事を賄う程の、立派なシェフならぬ主夫に成長されました。
その成長振りには私も本当に感心しています。
やってみて上手くいかなかった時は、ラインで質問が来たりします。
またネットであれこれ調べては、新しい料理に挑戦されていらっしゃいます。
元来料理することがお好きなんでしょうね。
嬉々として包丁を握り、鍋を覗き込む姿が目に浮かぶようです。
それに少しずつ自分の料理の道具も揃えているそうです。
さて今回ご紹介した料理は重ね煮で作る筑前煮を主菜に、三枚に下ろしたエソの身を擂り身にして蒸したもの、ジューシーな茶碗蒸しと夏野菜を使った混ぜ寿司でした。
おっともう一品。
これはお酒が欲しくなるような、小鰯の柚子胡椒入り酢味噌掛け。
日頃日本酒を晩酌にしているAさんは、これの旨さには唸っていました。
重ね煮で作る筑前煮
さて今回初めて習う重ね煮も、しっかりとネットで下調べされていて、素材の重ね方など理解されていました。
要は体を冷やす働きがある陰性の食材(干し椎茸や蒟蒻など)から鍋の底に置き、順次人参や根菜類など体を温めるものを重ねて、鶏肉に重ね塩と極陽性のものを1番上に置きます。
煮汁に干し椎茸の戻し汁を加え重ね塩だけの調理で、びっくりするほどの野菜と肉の旨味で美味しい煮物ができます。
味が足りなければ酒に薄口醤油や味醂等を加えますが、量は驚くほど少なくて済みます。
まさに素材の味を引き出し、少ない調味料で美味しい料理ができるんです。
じゃがいもの摺流し
いろんな素材で優しい味とクリーミーさを楽しめるのは摺流し、和風ポタージュの楽しさです。
今回はじゃがいもをメインに玉葱の甘味を加えました。
スライスした玉葱の薄切りをココナッツオイルでじっくり炒め、じゃがいもの薄切りを加え火を通したのちに、鰹出汁を加え軽く塩をして煮込みます。
皮付きのじゃがいもを使えばもっと素材の存在感が楽しめます。
ミキサーにかけ鍋に移したら塩と少量の薄口醤油で味を整え完成です。
夏の盛りは冷たく冷やしても美味しいものです。
飾りには大葉や小葱の刻んだものを浮かべてください。
そうそう枝豆の摺流しも美味しいですよ!
野菜だけの混ぜ寿司
まずは昆布を入れてやや固めに炊いたご飯を桶に開け、甘味を勝たせた寿司酢を作って切るように混ぜ合わせて冷ましおきます。
刻んだ大葉の緑に茗荷と、この時期甘味少ない南瓜の千切りの黄色を活かし、赤キャベツのマリネを加えると3色が映える野菜寿司が完成です。
食欲が落ちた時には是非お試しいただきたい一品ですね。
料理の上達を願い通われて来る生徒さんも、時が経ち次第に辞めていく方も多いのが現実です。
ただ空腹を満たすために何かを作るだけでなく、一緒に食卓を囲む人を想い、五感でも楽しめるような料理を作れるようになるには、やはり失敗する数や学び考える事が大切です。
馬を水場に連れて来ることはできても、やはり馬が水を飲む気がなくてはできないのと同じことなんです。
私は本気で料理を作れるようになりたい方の側に立ち、導く存在でありたい…そう心から願ってます。
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